Sagishimaさぎしま

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八十八カ所お大師めぐり

おせったい

5月に行なわれるお大師さんの「おせったい」。
子どもの目当てはお菓子だけど、まずはちゃんとお祈りしてから。

おせったい

 


写真と文 「さぎしまのアルバム」より

 

 

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島の人々は信仰心が篤く、元禄の頃(1688年)より、多くの人が四国巡礼をしてきました。

しかし、島に住む人々にとっては、四国への巡礼は容易なことではありませんでした。

そこで、島内に小さな規模にはなりますが八十八か所の霊場を設け、四国八十八か所巡りと併せて日常的に巡礼できる島内八十八か所を巡礼するようになって来ました。

島内八十八か所は大正(1912~1925年)の初め頃に設けられ、順番に番号が付されています。

1番は須ノ上地区の石鎚山真言宗鷺浦教会から始まり、向田地区-佐木地区へと島を一周して、88番は須ノ上地区で終わっています。

結婚式が各自宅で行われていた昭和30年(1955年)代までは、八十八か所のお大師さんが若い衆(青年)によって、祝儀の家に運ばれ祝うという風習がありました。

これは、お嫁さんの腰がその家に座るようにという願いからのようです。

結婚式が終わるとその家の人によってお大師さんが戻されましたが、戻す場所が変わってしまうなど、現在では順番が設置のされた頃とは違ってきているようです。

お大師参り(お大師講)は、旧暦の3月21日と11月21日に行われてきましたが、今は1月の第3日曜日と5月3日(祝)に行われています。

当日は「お接待」といって、お菓子や食事などがお大師講の方々によってふるまわれています。

八十八か所全部を徒歩で巡拝しますと、15km、5,6時間はかかります。